ラウンドテーブル




■9:30-11:50 A会場
「職業訓練学」(エルゴナジー)の必要性と可能性
提案者
田中萬年(職業能力開発総合大学校)
話題提供者
大串隆吉(東京都立大学) 「社会教育学の立場からの考察」
平沼 高(明治大学)  「経営学の立場からの考察」
三宅章介(東海学園大学) 「職業指導学の立場からの考察」


これまで職業訓練はわずかな教育学研究者から支持され、教育の一部として意味づけられてきた。
しかし、職業訓練の受講者の立場から考えてみると、教育を受けたようには考えられていないようだ。例えば、能開総合大に編入してくる学生さんは、一般の学生や短大の教員とは異なった教育観をもっている。その差異は、編入生が2年間の職業訓練を受講して来た、ということである。つまり新たな「職業訓練観」が育っているのである。このことは恐らく短大の受講者だけではなく、あらゆる職業訓練の受講者に共通しているのではなかろうか。
このようなことから、職業訓練の受講者のためにも、受講者が修了して受けた職業訓練に自信と誇りを持てるように、「職業訓練学」の確立が必要と考える。しかし、その確立のためには様々な課題が予想される。
その課題と可能性について関心のある者で議論したいと考える。




■9:30-11:50 B会場
介護職と看護職をめぐる教育の今日的課題と展望
司会者
村本淳子(三重県立看護大学)
話題提供者
森 和夫(徳島大学)「介護の職業能力、看護の職業能力と教育プログラム」
渋谷久恵(神奈川県立紅葉ガ丘高等職業技術校)「ホームヘルパー教育にかかわって」
國分恵子(福井県立看護大学)「看護教育・保健師教育の実践から」


今日、看護職の教育が問われている。看護職者が生き生きと働き、未来を描ける教育はどう展開すればよいだろうか。これまでの教育遺産の上に、何を築きあげれば明日の看護が開かれるかを考えてみたい。また、介護職についてみても制度化と実施が急速に進む一方で、多くの問題を抱えている。両者はかなりの部分で重なり合い、補完し合うにもかかわらず、その検討の上に構築されているという姿が見えていないように思える。このラウンドテーブルではサービス労働の職業教育の今日的課題を整理し、その展望について深めることにしたい。



■9:30-11:50 C会場
最近の若者の労働観と生き方を考える
司会者
西村美東士(徳島大学)
話題提供者
川田  春夫(コミュニティFM放送局・エフエムびざん勤務) 
正木伸一郎(公務員・学遊塾青年ボランティアゼミナール講師)
玉井  伸明(洋風居酒屋「Typhoon」経営)

最近の若者の価値観には驚かされることが多い。しかし、彼らを採用した後で、後悔したり、文句をいったりしてもそれは手遅れといえよう。そもそも、若者の労働観に関する我々の認識自体に欠けていたものがあるのではないだろうか。仕事に関することを中心として、現代青少年の意識やライフスタイルを正確に理解したい。そこで、このラウンドテーブルでは徳島でアクティブに活動中の若者たちに「定職に就くということについて」、「仕事の楽しみ」、「自分らしく生きることと仕事をすることとの関係」、「自分より若い人たちの仕事ぶりについて思うこと」などについて率直に語っていただくことにした。中学・高校の教師、職業訓練の指導者、企業の関係者の方々、そして大学教師や研究者からも、日頃の思いを自由に出し合いながら進めてみたい。