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 技術・技能教育研究所・森 和夫ホームページ 

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                       現場力向上NAVIシステム開発NEWS 2013

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「現場力向上NAVIシステム研究報告書」を発刊 
2012/8〜2013/7にわたって実施してきた共同研究の報告書を発刊した。
同報告書の目次は下記の通り。
1.共同研究の目的
2.研究開発期間及び場所
3.開発内容及び仕様
4.研究開発経過
5.研究開発成果
6.現場力向上NAVIシステムによる教育と提言
 (1)技能教育道場のトライアル成果
 (2)全職場の能力マップの活用
 (3)現場力向上NAVIシステムによる教育訓練管理
 (4)本社の教育企画機能について
7.おわりに

現場力向上NAVIシステムが完成 
■共同研究企業の東北交通機械(株)はJR東日本グループの企業で東北エリアの在来線、新幹線の車両整備、仙台地下鉄の車両整備他を行っている。共同研究はモデル支店として秋田支店、仙台新幹線支店を指定し、2012年8月〜2013年7月の期間で行った。

・診断・検証機能には「人材育成診断表」、「能力マップ」が整備され、教育計画作成の基礎データが集積された。最適な教育計画を設定に役立つものだ。
・向上機能は「手順書集」「技能教育道場関連教材・評価用紙」「訓練プログラム」「技能教育道場」を整備した。「技能教育道場」は10テーマでオープンした。これによるトライアル教育を実施済みで、その効果を検証した。SJT訓練方法を用いて効果的に学習するスタイルを採用している。このための使用機材、設備、マニュアルなどを整備した。
・予測機能は、同社の課題である「多能工化の推進」について、「高度熟練率」と「多能工化率」を設定し、シミュレーションできるようにした。

■全てのコンポーネントを組み入れた同システムは7月に完成。7月29日に最終報告会を開催した。
従来、6ヶ月かかっていたOJT教育が、技能教育道場を使用したSJT教育で2日〜14日程度で完了したと報告があった。共同研究は完了し、同社では、今後、これらの更新、活用、実践に移行することになる。今後の発展に期待したい。

 社内報での現場力向上NAVI活動最終報告会の報告記事「飛翔175号」(2013.9)より

  ■10の技能教育道場が完成し、各事業所ではこれを使用して訓練が行われた。

開発した技能マニュアルは下記の10テーマである。
A1 空制A制御弁検修作業
A2 空気圧縮機検修作業
A3 シリンダヘッド検修作業
A4 車体塗装作業
A5 ホロ補修作業
S1 軸ダンパ検修作業
S2 側窓ガラスシール交換作業
S3 脚台リクライニング作業
S4 コンプレッサ検修作業
S5 キャリパ検修作業
                             ■動画撮影から10本の技能マニュアル納品まで3ヶ月というスピードで行った
■高技能者への暗黙知インタビューが要である

  技術・技能伝承マニュアル集が10本完成
(現場力向上NAVIシステムの見学、お問い合わせは技術・技能教育研究所までどうぞ)


 「教育用手順書作成講座」を実施(現場力向上NAVI共同研究)  
:現場力向上NAVI活動では、手順書の充実が欠かせない。整備率はもちろんのこと、質的な充実が求められる。そこで、教育にも使える精度の高い手順書の作成の仕方について研修コースを開発し、2月25日に実施した。各支店から参加者があった。教育用手順書の開発が進むと期待される。
 現場力向上NAVIシステム開発、第2ステージに入る。仙台にある東北交通機械(株)本社で中間報告会を開催(現場力向上NAVI共同研究)  
 2013年2月27日、「現場力向上NAVI活動中間報告会」を開催した。人材育成診断の報告、能力マップ作成過程、技能マニュアル及び技能教育道場開発について各支店から報告があった。取り組みの詳細について各支店長、及び担当課長から説明された。
 いよいよ「現場力向上NAVIシステム」開発研究も第2ステージに入った。技能教育道場のオープンに向けて準備を進める段階になる。これまで、OJTで行っていた教育訓練が道場の開設によって飛躍的に効率よく行われることだろう。


社内報での現場力向上NAVI活動中間報告会の報告記事

 弱み、強みを明確にする「能力マップ」作成作業、技能訓練を加速する「技能マニュアル」作成作業、「人材育成診断表」」作成が進行中(現場力向上NAVI共同研究) 
 2012年7月から企業との共同研究がスタートした。仙台に本社のある東北交通機械(株)。この会社は主にJR東日本の鉄道車両のメンテナンスを手がけるエクセレントカンパニーである。以前から、技術・技能伝承活動を積極的に展開してきた。東北・上越・長野新幹線、東北地域の在来線全車両の整備を担っている。このほかに仙台の地下鉄車両も手がける。現在は約300名の社員の能力マップを作成している。これまでにない規模とスピードで活動を展開中だ。現場力向上NAVIのコンポーネントが着実に成果として出始めている。すでに人材育成診断表によって現状が把握できる診断結果がある。2013年春までには10の技能教育道場がオープンし、全社員の能力マップによる人材育成計画が完成する見通し。夏までには教育を実施し、成果検証がされ、システムの全てが完成する予定。主力の 秋田と仙台の2支店をモデル支店にしながら全社で展開、合計5支店で取組中である。
 現場力向上NAVIについては「プラントエンジニア」誌2012年11月号に掲載しているのでご覧いただきたい。誌面で提案した「未来を拓く能力開発のモデル」の具体的な姿が徐々に現れ始めた。


 2012年11月、「現場力向上NAVIシステム」をプラントエンジニア誌11月号で発表
内容の詳細については誌面をご覧下さい。

. 人材育成、企業内教育のイメージを変える
現場力向上NAVIシステムの世界

1.「人材育成」は企業の永遠のテーマ
2.従来型の人材育成とその問題
3.未来型の人材育成とは
4.現場力向上NAVIシステムの概要
 (1)システムのコンセプト
 (2) システムの目的と特徴
 (3) システム導入による効果
 (4) システムが保有する4機能
 (5) システムの構成
 (6) システムの画面と内容
5.現場力向上NAVI設置のプロセス
6.現場力向上NAVIシステムを活用する
7.おわりに
 現場力向上NAVIシステムはプラットフォームである。従来の企業内で行われてきた人材育成、教育を全てシステム上に搭載し、これに新しい機能をセットして総合的に運用するものである。このシステム一つで人材育成に関するコンポーネントが充実させ、発展できるように計画されている。4つの機能は診断、向上、検証、予測で構成する。

 これを社内のイントラネット、もしくはクラウド上に設置すれば、活用範囲は飛躍的に拡大する。管理者、管理監督者、人材育成担当者、指導者、学習者に応じて情報が一元的に管理できる。

森和夫・河村泉 著
能力開発の実践ガイド
15の教育ニーズから逆引きで使う

発刊:ジェイマック
日本能率協会コンサルティング
A5判、208ページ、定価2,940円(税込み)
●15の教育ニーズに応える方法論をまとめた図書を発売。 →パンフレット 
技能教育を充実させたい
 1 新人および非正規社員への技能訓練の指導をしたい
 2「技能訓練用テキストがないし、つくれない」を打破したい
 3 ベテランを指導者として育てたい
 4 工場作業者の能力管理をしたい
 5 協力会社への技能指導をしたい、資格取得の指導をしたい
海外の人材を強化したい
 6 海外派遣者の指導力向上を図りたい
 7 品質の考え方、取組み方を身につけさせたい
 8 海外マネジャーを育て、現地管理者が教育管理できるように指導したい
 9 計画的な人材育成を根付かせたい
 10 辞めない、辞めさせない人材育成をしたい
 11 管理者に教育訓練の方針、教育理念に基づく人材育成を進めたい
人材育成を最適化したい
 12 能力開発の診断をして、教育のレベルアップをしたい
 13 簡単で効果の上がる指導方法を実践したい
 14 OJT 指導の計画から指導までを向上させたい
 15 人材育成を可視化して成果を上げたい

●能力開発を進める指針として役立つことをねらう本です。 
出版社サイト

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