キーワード解説
「技術・技能伝承の評価と検証の方法」
森 和夫 技術・技能教育研究所
技術・技能伝承の評価は何のためにするのか
成果の確認のために行う
活動の改善のために行う
技能伝承の活動を理解いただくために行う
活動自体を発展的に継続できるように正確な評価、建前ではない実質評価をめざす。
評価の視点
@質的評価と量的評価で見る
A形成的評価を重視する
?最終到達点の目標との距離で見る
・評価指標を設定しておく
・目標設定をキックオフ時点で設定しておく
・測定方法、ベンチマークを設定しておく
想定される指標
直接的指標
@能力マップの水準の向上
A生産性に関する諸指標の向上
B後継者に対する仕事の委譲率の向上
間接的指標
@事故、災害の発生率の減少
A作業者のモラール・やる気の上昇
B人材育成、能力開発に対する期待感の向上
評価は誰がするか
活動推進者・責任者
管理者
職場ごとの管理監督者
指導者
継承者
第三者・関係者
次期活動へ示唆をまとめる
・評価はデータ公開だけでなくコメントとして文章化する。
・具体的な改善提案を明記する
・必要な措置、予算、考慮事項をまとめる
・消費した工数、コストを整理しておく
・組織上の課題と推進者の選任に関するまとめをしておく
・総合的な評価を記載する
・評価結果は公開する
※こちらもご覧ください
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