SJTとは「Self Job Training」の略称である。
技能マニュアルが整備されていれば、複数の学習者を1人のベテランが同時に指導することができる。
指導者が学習者の学習をコントロールする
指導者のもとで実施する部分と学習者だけで行う部分とで構成する。

SJTは次のプロセスで訓練を行う。
①教育の意義、目的、到達像、主なポイント、概要を示す。正しい作業方法などをプレゼンテーションする。マニュアルの使い方・学習の仕方を説明する
②中間評価・問題点の指摘と解決
③最終評価・再教育の必要性判断・まとめ
④フォローアップ

SJTの特徴
ＯＪＴのようなルーズな内容ではない。
明確な目標の達成のために展開する。
つきっきりではない。学習者が自由に学習できる。
準備が充実していれば、繰り返し、多数を同時に指導できる。

SJTのプロセスと教育計画
指導案の必要な時期と不要な時期がある。
中間評価は適宜行うことがよい。
教育計画はこれらのプロセスを考慮しないと実行できない。

SJT指導案の作成方法
指導者が関わる部分についてのみ作成すればよい。
これまでに作成された指導案は不十分なものばかりである。
記載内容は何か
①指導の目標、②条件、③場所・資材、④主要な指導内容、⑤指導ポイント、⑥時間計画、⑦指導順序、⑧使用教材、⑨確認事項、⑩評価、
⑪指導内容の拡張性などを入れる。

SJTの意義
指導者の的確な指導と、学習者の自由な練習過程を大事にする教育方法として他にはまねのできない方法。
ＳＪＴは到達すべき目標に対する指導者の関わり合いの比率が少なく、負担が少ない。
この点、ＯＪＴは指導者の時間的な拘束が入るために実施しなくなってしまう。だから、形骸化に走ってしまう傾向がある。
準備した教材、マニュアルは繰り返しの使用に耐えうる。

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