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 技術・技能教育研究所・森 和夫ホームページ 





キーワード解説「講義で成功するには」




森 和夫  技術・技能教育研究所


数多くの講義を見聞し、また、自ら実践してみて講義こそカン・コツのあるものはないと思うようになった。
しかし、この暗黙知を解析し、分析して捉えてみると、暗黙知はある程度、形式知に置き換えることができる。
ここで紹介するのは主に大学での授業を念頭に置いて整理してみた。




成功する講義の8ポイント
次に挙げる8つのポイントを含む講義の流れを計画すれば成功に近づくことができる。
講義テーマとねらいを明確に告げる
講義のあらましと道筋を述べて本論に
展開はダイナミックに多彩に・・
納得のいく小道具の数々
内容は絞り込み、展開は切り込み方次第
冗談や挿話はホドホドで引き返す
大事な[締めくくり]と[ねらいによる評価]
時間厳守





良い講義の典型例
この流れで時間に合わせて展開すれば効果の挙がる講義になる。




講義の作り方編
講義はどのようにして作るかを考えてみよう。図のように作れば誰でもスムースに不安なく、講義に臨むことができる。




授業の構成・構造編
授業のタイプにはいろいろなタイプがある。どれを使ってみようか。テーマに合わせて考えるだけでよい。
論理タイプ・説得タイプ
謎解きタイプ
起承転結タイプ
テレビショッピングタイプ
対談タイプ




良い講義のアクション編
単調な語りほど害を及ぼすものはない。講義には適切なアクションが必要だ。これらを組み合わせて実行すればよい。

話し方=明瞭・明確・変化・感情・テンポ
アクション=ダイナミック・オーバーアクション、棒芸・手技・足技・歩行
板書=レイアウト・書く・消す
質問=全体・指名・リレー・アンケート
視聴覚教材提示=過剰・単調・残像



良い講義の心構え編

誠実・誠心誠意・まごころ
明るく、前向き、ひたむき
サービス精神、お客様中心
成果達成主義
滅私奉公
一に準備、二に準備・・、五に準備
創意工夫・毎回がドラマ










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テーマ別PDF論文集まとめ [ 指導者論、指導方法論、大学教育FDは→こちら ]

1991  生産技術教育の方法理論(3)-スキルスタディ展開のバリエーション-  職業訓練研究誌 第9巻、単著
1990  生産技術教育の方法理論(2)-授業の分析によるアクティビティの抽出- .  職業訓練研究誌 第8巻、単著
1989  生産技術教育の方法理論-方法仮説と授業実験-  職業訓練研究誌 第7巻、久下・森(共著)









徳島大学FDの歴史(2008年4月発行 発行者:徳島大学FD専門委員会)



授業評価アンケートによる講義の検討─ 2004年度前期調査結果の分析と提言─  
(大学教育センター 教育評価・FD 部門)


授業評価アンケートによる講義の検討(2) - 2004年度と2005年度の比較と学部学科別の検討を中心に-
(大学教育センター 教育評価・FD部門)


2005年、教育評価・FD部門 報告(東京農工大学大学教育センター)



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※森 和夫 略歴
職業能力開発、産業教育学・労働科学を専門とし、産業界を中心に活動。ライフワークは「技の上達」、博士(工学)。現在は技術・技能伝承、人材育成等のセミナー・講演の他、企業との共同研究、コンサルテーション、出版活動を行っている。現職は株式会社技術・技能教育研究所代表取締役、一般財団法人 職業教育開発協会代表理事。
主な経歴は東京農工大学教授(〜2006年3月)、徳島大学教授(〜2004年3月)、職業能力開発総合大学校教授、助教授、講師(〜2000年3月)。学会活動は日本産業教育学会、日本人間工学会、人類働態学会、日本教育心理学会などで活動。海外活動はJICAよりマレーシア、ガテマラ共和国、ボリビア、フィリピンに海外短期派遣専門家として派遣され技術教育の指導者養成を実施した。

基礎研究とプロダクツの関連
 技術・技能教育研究所の研究は「技術・技能研究」「職業能力研究」「指導技術研究」の3分野から構成されている。これらによって技能習熟理論が構築され、能力構造論として集大成される。この内容の基盤にあるものは能力論である。この基礎研究から幾つかのプロダクツが生み出された。仕事分析手法CUDBAS、指導技術訓練システムPROTS、技能伝承システム、技能分析手法SAT、生産技術教育の方法理論、人材育成の見える化コンセプト、開発的指導法がそれである。これらのプロダクツは時代のニーズに対応して応用プロダクツを生み出した。社会で、企業で利用され進化することで、広大なアプリケーションが生み出される可能性を秘めている。








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