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 技術・技能教育研究所・森 和夫ホームページ 




キーワード解説
「モノづくりとは何か(その1)」

森 和夫






モノづくりとは何か


国語辞典にも現代用語辞典にも無い

「物」は「天地間の有形無形のいっさい、品物、物品」とある

「モノづくり」はモノを作ることの名詞形。
「物」は不特定の対象になる→「モノ」を生産物としたい。
定義:「モノ」とは「人間の生活に使用される製品もしくは作品」である。

モノづくりは次の3つの内容を持つ
@無為のものを有形に変化させる、あるいは有形を組み合わせる。
  →形あるものをつくり出す。
  →目的を持ったものをつくり出す。
A無用のものを有用に変化させる。
  →人間生活に有用ならしめる。
B無秩序を秩序あるものに変える。
  →人間生活の秩序に合わせる。

モノづくりは
@機能を持たせる。
A価値を吹き込む活動である。
B人間の生き方、暮らし方、未来に関わる。

モノづくりとはどんな活動か
@人間が関与する。
Aプロセスである。
B巧拙がつきまとう。

技能者はモノづくりの主人公
素材を見極め、優れた動作によって目的とするモノをつくり出す
道具や機械を知り尽くし、我が身のように扱う
モノを大事にする
優れた作品を見る眼を持っている
モノを仕上げることにこだわる
モノづくりの観点の見方、考え方ができる

モノづくりが大切な訳
モノづくりは社会に貢献するというばかりではない
モノの価値が高いばかりではない
モノづくりは人を育てるのである
 モノの価値意識が育つ
 人間の生活、生き方を育てる
 プロセスの喜び、楽しさを育てる
 モノを通じた人間交流ができる
 価値を体験できる
 創意工夫、創作を発揮できる
 基本的技能を学習できる




キーワード解説
「モノづくりとは何か(その2)」

森 和夫




モノづくりとは何か

再び、「モノづくりとは何か」について考えてみたい。
そのためにはまず、「モノ」とは何かから説き起こしてみよう。

モノとはいったい何であろうか。次のように規定したい。
- モノとは生産の対象物である。
- モノとは企業が生産するモノもある。
- モノは人の暮らしと生活に役立つ。
- モノは地球の維持と発展に寄与する。
- モノは存在するだけでは意味、意義はない。使われ、活用されて意味がある。
- モノは必要なだけ生産すべきで、それ以上は無用となり、モノとはならない。

さらに発展させて考えると・・・
- モノは自然界に存在する物質を取り出すことでモノとすることができる
- しかし、生きている動物、植物を採取することでモノとはならない。
- モノは粉体であれ、固体であれ、流体であれ、その形は問わない。
- モノには無形のモノも存在する。
- モノは不変ではなく、変化する存在である。
- 変化は時間、環境、状況がパラメータになる。

モノの形とはどのようなものだろうか・・・・

- モノには有形のモノと、無形のモノがある。
- 有形のモノには次の種類がある。
  ≫ 単一のモノ
  ≫ 複合のモノ
  ≫ 組み合わせのモノ
  ≫ 融合のモノ
- 無形のモノとは秩序を与えたモノである。

モノを作るとは何か・・・

- モノをつくるには人が関与しなければ行われない。
- モノづくりは人の営みである。
- モノを作るには方法と手段があり、これを技術と呼ぶ。
- モノを作るには人がその能力を発揮して、実行しなければならない。これを技能と呼ぶ。
- モノを作るには考え方、判断があり、これを知識と呼ぶ。
- モノを作るには道具や設備が必要なこともある。
- 道具とは人の手、足、体の機能の延長にあるモノである。
- 設備とは生産に必要な機械、装置、動力などを計画的に配置したモノである。
- 人はモノを利用してモノを作る。


モノづくりがもたらすものは何か・・・・

- モノづくりは人の暮らし、生活に役立つことで人々に豊かさをもたらす。
- 物質的な豊かさは精神的な豊かさとは異なるが、精神的な豊かさの基盤を構成する。
- モノを作ることは必ずしも自然の道理にかなうとは限らない。
- 意図しなければモノづくりは自然に反する結果をもたらす。
- モノが自然界から生まれることは、モノの終焉が自然界でなければならない。
- モノはその機能性が尊重されるがためにそのほかの機能とのバランスは見失いがちである。
- モノが地球に存在する限り、人の暮らしは豊かになる。しかし、地球にとって、モノが負の要因であることを忘れてはならない。
- モノが絶対的な存在である以上、人間はモノについて永久に責任を持たなければならない。なぜなら、地球は有限であるからだ。


モノの価値とは何か・・・・

- モノの価値は機能性の評価とは無関係であるにかかわらず、人はそれを評価してしまう。
- ある時はモノを評価するが、ある時は評価されない。人によって評価も違う。時代が変わればモノに対する評価も異なる。
- モノの評価は時空を超えたものにはならない。
- モノの評価は絶対評価ではなく、相対的に決まる評価に過ぎない。
- モノはこの意味で、価値の浮遊の中に置かれている。
- モノの価値は時代的な背景の中で、場所という空間の中で変動し、漂流する。
- だから、リニューアルという価値もある。見直し、時代に合わせ、場所に合わせて登場することで価値が出る。
- モノに価値を持たせたいとするには、時空に合わせて操作すればよい。

モノづくりということ・・・

- モノづくりは人の暮らしを支える仕事、人が「モノをどう受けとめるか」が基本にある。
- モノづくりは人が「こう、受けとめるに違いない」という傲慢さで行ってはならない。人の自然な発想と生き方に対して真摯でなければならない。
- モノづくりを通して、人に貢献するとは・・、豊かさとは・・、人が地球とともに生きるとは・・、を学ぶことが大切である。
- モノを大切にし、モノを生み出す意味を考え、モノが自然に帰ることを常に意識化していかなければならない。
- モノづくりを通して、人に貢献するとは・・、豊かさとは・・、人が地球とともに生きるとは・・、を学ぶことが大切である。
- モノを大切にし、モノを生み出す意味を考え、モノが自然に帰ることを常に意識化していかなければならない。
- モノづくりは人が行う行為の中で最も挑戦的な仕事である。
- モノづくりのプロセスには多くの人として学ぶことが含まれている。



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   ←こちらも参照ください。

  





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