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 技術・技能教育研究所・森 和夫ホームページ 

 


キーワード解説 「能力管理の方法」


 

能力管理はどのように行えば良いかについて検討しよう。
能力管理の方法は結果的には非常にシンプルなものだ。
組織の中で能力管理に関する共通の認識があればスピード感を持って展開できる。




森 和夫  技術・技能教育研究所

■組織の理念、目的に立ち返って組織のあり方を精査する
能力管理は組織の目標、理念を実現するためにある。したがって、組織の理念、目的に立ち返って精査することから始める。この実現には人材として何が求められるか?どのような能力が求められるかを検討する。検討に際しての判断基準は理念、目的になる。この部分が曖昧であると、判断も曖昧とならざるをえない。

能力管理の方法のコアとなる考え方
能力管理の方法は次の4点からなる。これらはループとなっていて、@ABCD→@ABCD・・・と展開する。
能力管理は絶えず組織の変化、時代の変化に合わせた展開が求められる。
 @組織の求める人材像を明確にすること
 A組織構成員の保有する能力状態を明瞭にすること
 B誰に、何を、どの程度、教育を行うかの計画を作ること
 C能力開発を実施する
 D誰が、何を、どの程度保有したかを検証すること




2つの能力管理のアプローチ
能力管理の方法の1つは能力マップによる方法である。能力マップは組織と個人のクロスした部分を扱う。能力マップの根拠は組織の理念、組織の求める人材像に描かれる。組織が求める人材像は管理者で作るものでは無く、双方が参加して作成するものである。この方法としてCUDBAS手法を用いるが、この手法は小集団活動によって行われるので実現しやすい。
他の能力管理の方法として作業指導を用いる。能力向上の直接の手段として行われる作業指導はより学習者に近く、より妥当な方法を駆使して行われることになる。直接的には指導者が学習者に対して作業が出来るようになるために完成度の高い指導方法を適用して結果を出していくことである。


つづく



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2020年8月21日発売
「実践 現場の能力管理〜生産性が向上する人材育成マネジメント〜」


  目次

  まえがき
  本書の概要と使い方
  第1章 職場の課題と能力管理
  第2章 能力管理とは何か,その範囲と機能
  第3章 能力マップによる能力管理の方法
  第4章 作業指導による能力管理の方法
  第5章 能力管理の推進モデル
  第6章 能力管理の実際(事例編)


   A5版192頁、価格 2700円税別


■飛躍的な生産性向上を可能にする人材育成マネジメント手法「能力管理」を習得できる一冊!

 組織の維持・発展には、組織のもつ優れた技術・技能を他者に伝えることが欠かせません。組織が生み出す製品・サービスの品質を担保するのは、最終的には一人ひとりの技術・技能だからです。
 能力管理は、「保有する技能・技術を効果的な能力開発につなげることで、結果として個々人が能力を発揮できるような環境を整える」マネジメント手法です。かつては「誰に能力を管理する権限があるのだ?」と誤解され、ようやく使えるようになったのはつい最近のことです。
 本書は、体系化されたマネジメント手法としての能力管理を具体的な事例をもとに解説しており、すぐに現場(会社)で役立てることができます。


 日科技連出版社から、「実践 現場の能力管理」を2020年8月に発刊。
 全国の書店、Amazon楽天ブックス他で購入できます。
 詳しくは日科技連出版社のホームページ
 


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   "Skilled Labor on High-Tech Age"

  大妻女子大学人間生活文化研究所から出版 ( 2017/07/18 )
  ・誰でも、いつでも読める電子書籍です
  eBOOKのダウンロードは → こちら 

 Contents
 1. Thinking about Skill and Technology
 2. Clarifying the Science of Skill
 3. The World of “Wisdom” which “Technique” creates
 4. Skilled Work on High-Tech Age
 5. High-Tech Skills and Original Skills
 6. Technical Education on High-Tech Age
 7. The Path to High Level Skill
 8. Digital Task and Analog Task
 9. Engineer Education and Skilled Worker Education
 Reference
 Message from author

 

  
「技術・技能論−技術・技能の変化と教育訓練−」

  「ハイテク時代の技能労働」に加筆し、発刊。
  大妻女子大学人間生活文化研究所から出版 ( 2018/03/20 )
  ・誰でも、いつでも読める電子書籍です
  eBOOKのダウンロードは → こちら
 

 目 次
 1 技能と技術を考える
 2 技能の科学を明らかにすること
 3 「技」が創る「知」の世界−酒造りの技能の伝承と機械化をめぐって
 4 ハイテク時代の技能労働
 5 ハイテク技能と原初技能
 6 ハイテク時代の技能教育とその展望
 7 高度熟練への道
 8 デジタルタスクとアナログタスク
 9 技術者教育と技能者教育の狭間を考える
 あとがき
 著者プロフィール

  



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※森 和夫 略歴
職業能力開発、産業教育学・労働科学を専門とし、産業界を中心に活動。ライフワークは「技の上達」、博士(工学)。現在は技術・技能伝承、人材育成等のセミナー・講演の他、企業との共同研究、コンサルテーション、出版活動を行っている。現職は株式会社技術・技能教育研究所代表取締役、一般財団法人 職業教育開発協会代表理事。
主な経歴は東京農工大学教授(?2006年3月)、徳島大学教授(?2004年3月)、職業能力開発総合大学校教授、助教授、講師(?2000年3月)。学会活動は日本職業教育学会、日本人間工学会、人類働態学会、日本教育心理学会などで活動。海外活動はJICAよりマレーシア、ガテマラ共和国、ボリビア、フィリピンに海外短期派遣専門家として派遣され技術教育の指導者養成を実施した。

基礎研究とプロダクツの関連
 技術・技能教育研究所の研究は「技術・技能研究」「職業能力研究」「指導技術研究」の3分野から構成されている。これらによって技能習熟理論が構築され、能力構造論として集大成される。この内容の基盤にあるものは能力論である。この基礎研究から幾つかのプロダクツが生み出された。仕事分析手法CUDBAS、指導技術訓練システムPROTS、技能伝承システム、技能分析手法SAT、生産技術教育の方法理論、人材育成の見える化コンセプト、開発的指導法がそれである。これらのプロダクツは時代のニーズに対応して応用プロダクツを生み出した。社会で、企業で利用され進化することで、広大なアプリケーションが生み出される可能性を秘めている。







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技術・技能伝承 、技能分析・マニュアル作成、大学教育FD・指導方法、 看護教育・クリニカルラダー、クドバス、能力管理




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技術・技能伝承論文集


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